つぶらな瞳とふわふわの毛並み、そして愛らしい仕草で私たちを魅了するウサギ。新しい家族として迎え入れるなら、できるだけ健康で、これから長く一緒に過ごせる子を選びたいですよね。
でも、言葉を話せないウサギの健康状態を見抜くのは、初心者の方には少し難しいかもしれません。この記事では、長年ウサギと暮らしてきた私の体験談を交えながら、健康なウサギを選ぶためにチェックすべきポイントを分かりやすく解説します。
なぜ健康なウサギを選ぶことが大切?
病気のリスクを減らせる: 生まれつき体が弱かったり、何らかの感染症を持っているウサギを迎えてしまうと、治療に多くの時間や費用がかかることがあります。また、ウサギ自身も苦しい思いをするかもしれません。
飼育の負担を少なくできる: 健康なウサギは、基本的なお世話だけで元気に過ごせますしかし、体調が優れないウサギは、特別なケアが必要になるため、飼い主さんの身体的にも精神的にも負担が大きくなることがあります。
長く一緒にいられる可能性が高まる: 健康なウサギであれば、適切な飼育環境と愛情のあるお世話によって、平均して5〜10年、あるいはそれ以上もの長い時間を一緒に過ごすことができます。
健康なウサギを選ぶためのチェックポイント10選
ペットショップでウサギを選ぶ際には、以下のポイントを一つひとつ丁寧に観察してみましょう。
1. 全体的な様子
健康なウサギは、耳や鼻をピクピクと動かしながら周囲に関心を示します。ケージ内でじっとしているだけでなく、自分から動いて環境を観察する姿勢が見られると安心です。一方で、元気がなく無反応な場合は注意が必要です。
【私の体験談】初めてウサギを選んだ時、店内には5羽ほどいました。その中で特に印象的だったのが、1羽だけケージ越しにこちらをじっと見つめてきた子です。その後、その子を抱っこすると少し警戒した様子でしたが、手から降りるとすぐに周囲を探検し始めました。その活発さと好奇心旺盛な性格に惹かれ、この子なら楽しい日々が送れるだろと思い迎え入れました。
2. 目
ウサギの目は、その健康状態を示す重要なポイントです。輝きがあり透明感のある目は健康的ですが、目やにや涙が多い場合は何らかの異常が疑われます。また、目の周りが赤く腫れている場合も注意しましょう。
【私の体験談】以前見学したペットショップで、1羽だけ目元が少し濡れているウサギがいました。店員さんに尋ねると「最近風邪気味かもしれません」と説明されました。その経験から、「目元が清潔であること」は選ぶ際に必ず確認するべきポイントだと学びました。
3. 鼻
ウサギは鼻で環境情報を探るため、その動きや状態から健康状態がわかります。適度な湿り気と清潔さが理想的ですが、鼻水や汚れが見られる場合は呼吸器トラブルの可能性があります。
【私の体験談】2羽目として迎えた「ミミ」は、とても鼻ヒクヒクする頻度が高く、それだけ好奇心旺盛でした。しかし、一度だけ鼻水混じりになったことがあり、その際すぐ獣医さんへ連れて行ったことで大事には至りませんでした。この経験から、「鼻」のチェックは欠かせないと実感しています。
4. 口
ウサギの歯は一生伸び続けるため、上下の歯がきちんと噛み合わさっていることがとても大切です。歯並びが悪かったり、不正咬合があると、餌をうまく食べられなくなってしまいます。また、口の周りが 濡れていたり、よだれが出ている場合は、歯の異常や口の中の炎症が考えられます。
【私の体験談】 3匹目のウサギを迎える際、ペットショップで8匹の子ウサギを見せてもらいました。その中の1匹を店員さんが抱くと、バタバタと暴れて下に降りたそうにしていました。床に放すとあちこち探検し始めました。その子ウサギが「もこ」です。
5. 耳
健康なウサギの耳の中は、清潔で嫌な臭いがせず、腫れていません。耳垢がたくさん溜まっていたり、 嫌な臭いがしたり、ウサギが 耳を痒がっている様子が見られる場合は、耳の感染症の可能性が考えられます。
【私の体験談】ウサギを迎える時は、店員さんと一緒に健康状態を確認しています。その時、耳も一緒に見て、耳の中が綺麗か、など病気になっていないか確認しています。
6. 皮膚・被毛
健康なウサギの被毛は、清潔で 適度なツヤがあり、触り心地も滑らかです。もし被毛が ところどころ抜けていたり、フケがたくさん出ていたり、皮膚が赤くなっているようなら、皮膚病の感染が疑われます。また、お尻の周りがうんちなどで汚れている場合は、下痢をしている可能性もあります。
【私の体験談】ペットショップではウサギの皮膚の観察もしています。一部毛が抜けていたり、皮膚が赤くなっていると病気かもしれません。そして同じケージにいるウサギにも、うつっているかもしれません。同じケージに病気らしい子がいると、そのケージに一緒にいるウサギはお迎えしません。
7. お腹
健康なウサギのお腹は、ふっくらと膨らんでいますが、もし異常に大きく膨らんでいたり、触ってみて硬いと感じる部分がある場合は、消化器系の病気の可能性を考える必要があります。
【私の体験談】ウサギをお迎えする時は、いつも抱かせてもらっています。元気がどうか、いろいろなことに興味をもっているか、お腹が硬くなっていないかなど直接抱くとよくわかります。以前に一度だけ、可愛いかったので、とてもおとなしい子をお迎えしました。すると翌日の朝に、水を入れた皿に手を突っ込んだまま、月へ帰っていました。その時のショックは忘れられません。
8. うんち
ウサギの健康状態を知る上で、うんちは 大切な指標となります。健康的で正常なうんちは、丸いコロコロとした形をしています。もし下痢をしていたり、うんちが柔らかすぎる、あるいは全くうんちが出ていないといった場合は、消化器系のトラブルが考えられます。
【私の体験談】以前あるペットショップに行くと、トイレにあるうんちが丸くなく、少し長細いのを見ました。この子は消化器系に病気が出始めているのではと思い、購入をやめたことがあります。うんちの形で健康状態がわかるので注意して見ないとと思いました。
9. 歩き方
健康なウサギは、スムーズに歩いたり、跳ねたりすることができます。もし歩き方がぎこちなかったり、特定の足をかばうような様子が見られる場合は、骨折や関節の異常が原因かもしれません。
【私の体験談】ケージの中でじっとしている子やぴょんぴょんと移動している子がいます。じっとしている子は元気で寝ているだけなのか、体調が悪いのかよくわからなので、選ぶならよく動いている子の方が健康状態がいいとわかります。
10. 出生地や飼育環境
飼育環境はそのままウサギたちの健康状態に直結します。ケージ内が清潔であること、水は餌入れも衛生的であることなど、小さな点まで確認しましょう。また、生まれた場所についても可能なら詳細を聞いておくべきです。
【私の体験談】あるショップでは、一部ケージ内がお世辞にも清潔とは言えない状態でした。その際、「ここから迎えるべきか」と迷いました。その後別のお店では、生まれた場所や親ウサギについて丁寧に説明してくれるスタッフがおり、その透明性に安心して購入しました。このような信頼感も選ぶ基準になりますね。
ウサギを迎える前に準備しておきたいこと
- 適切な飼育環境を整える: ケージ、トイレ、給水ボトル、エサ入れなど、ウサギが快適に安心して過ごせる環境を用意しましょう。
- 信頼できる獣医さんを見つけておく: ウサギの診察に慣れている動物病院を事前に調べておくと、万が一の時に対応できます。
- ウサギに関する基本的な知識を身につける: ウサギの飼育方法やよくかかる 病気について、事前に 本や信頼できるインターネットの情報源などで把握しておきましょう。




まとめ:大切な家族を迎えるために
健康なウサギを選ぶことは、これから始まるあなたとウサギの幸せな生活の 第一歩となります。焦らず、一つひとつのポイントを 丁寧に観察し、信頼できるお店やブリーダーさんから、あなたにとって最高のパートナーとなるウサギを見つけてください。
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