ウサギのコミュニケーション方法と飼育ポイント:初心者向けガイド

ウサギとの生活

ウサギは集団で暮らす動物であり、嗅覚や視覚、聴覚を活用して仲間とコミュニケーションを取ります。この記事では、ウサギがどのように情報を交換するかを解説するとともに、飼育者が知っておきたいポイントをご紹介します。特に多頭飼育の場合、ウサギ同志のやり取りを理解することで、より良い環境を整えることができます。

 

 

ウサギのコミュニケーション

ニオイ(嗅覚)によるコミュニケーション

ウサギは視力が弱いため、その代わりに嗅覚が非常に発達しています。この嗅覚を活用して、自分や仲間の安全を確認したり、挨拶として身体の匂いを嗅ぎ合います。飼育環境でもこの行動を見ることができ、人間にも同様に匂いで安心感を得ようとすることがあります。

ウサギ同志はニオイで挨拶し、安全確認を行います。飼育者に対してもこの挨拶を求めてきます。ウサギが寄ってきたら、手などニオイを嗅がせることで信頼感会が築けます。

うさぎとのあいさつの交わし方

ウサギがリラックスしているときに、手の甲をそっと差し出す。ウサギが近づいて来るまで待つニオイをかいでいるときは捕まえたりしない。去ったら次に寄ってくるまで待つ。また寄ってきてくれたら、驚かせないように撫でてみる。

これであなたもお友だち!

またあごの下にある臭腺をこすりつけて、自分のニオイづけをしたり、オシッコをかけて縄張りを主張したりします。私もよく、においつけをされます。このウサギは私を友達と認めてくれました。ウサギにとって、ニオイは情報を伝えるのに、いちばん有効な方法なのです。

視覚による警戒

ウサギのしっぽの裏は白くなっています。危険を感じ緊張すると、そのしっぽがピンと立ち、目立つしくみになっています。野生の場合、それを見た子ウサギは異常を知り、逃げることができます。
そして、これを見た他のウサギも、同じく危険を察知して逃げます。これは後ろにいる子ウサギに、危険を知らせるサインだと言われています。

我が家のウサギたちは当然、危険な敵はいません。そのためいつもリラックスしています。後ろ足を伸ばして休んでいることも多いです。その時のしっぽは下がっていて、まるで「へら 」のようです!

音(聴覚)による警告

何か異常があったとき、ウサギは足で地面を打ち鳴らし、仲間に危険を知らせようとしていると言われています。これは「スタンピング」と言います。
何かおかしいと感じたり、嫌な気持ちになった時に、イライラした気持ちで、足を鳴らしているだけのようです。野生では結果として、まわりにいる仲間や巣穴の中にいる家族に危険が伝わり、警戒を促すことができます。

飼われているウサギもスタンピングしますが、どうも自分の気分で鳴らしているようです。しかし、ケージの中で急にスタンピングをされたら、その大きな音でびっくりします。それが夜だと特に!その時のスタンピングは、暑いのかなとか、おなかがすいたのかなとか、甘えたいのかなと理由を考えるのですが、わからない時も多いです。

また、部屋んぽしているときに、ウサギが2羽同時に同じ方向を向き、スタンピングをすることがあります。そこには何もないのですが…。そういう時は何となく不安になってしまいます!

ある子は私が電話で話しているときに、しきりにスタンピングしていました。きっとうるさいと言っていたのでしょう!

普段は鳴かないウサギですが、「ブゥ」とか「ブー」と、鼻を鳴らすことがあります。これは思わずもれてしまった鳴き声です。ウサギどうしのコミュニケーションに「鳴く」という手段はありません。

しかし子ウサギは「プゥプゥ」と鼻を鳴らすこともあります。我が家のウサギが子ウサギの頃、「プゥプゥ」と言いながら近づいてきました。これは甘えているようです。そんな時は特にかわいいと思ってしまいます。

ウサギとのコミュニケーションで、鼻でツンツンしてくることがあります。これは挨拶や、ありがとうの意味だったり、撫でての合図だったり、その時によって違います。その時の状況でウサギに応えてあげましょう。

ウサギはなるべくケンカをしたくない動物らしいです。ウサギの群れには強いオスが一匹いて、複数のメスがいます。そこにもう一匹オスが来た場合、メスをめぐるケンカになることがあります。

しかし、それ以外ウサギどうしは基本的にケンカをしません。ケンカをする場合でも、まずは足で蹴り、「かむ」は最後の手段になります。

ウサギが人をかむのは「かむことで、自分の思い通りになる」と学習した結果だと考えられます。ウサギの「かむ」は、人間に対してだけ有効な「されたくない」の意思表示なのです。

うさぎの性格は個体によって違いますが、ウサギ同士のコミュニケーションだったり、ツンツンしてくるのを見ていると、とても癒され幸せな気分になります。

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