ハムスターとの暮らしが始まると、日々の小さな仕草ひとつひとつがとても愛おしく感じられますよね。ですが、「昨日まであんなに食べていたのに、今日はごはんを全然食べてくれない…」そんな変化に気づいたとき、飼い主としてはとても不安になるものです。
今回は、私自身の体験談を交えながら、ハムスターがごはんを食べなくなったときに考えられる原因とその対処法について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
1. まず確認!「本当に食べていない?」をチェック
「ごはんを食べない」と焦る前に、まずはごはんが減っているかどうかを落ち着いて確認しましょう。
隠しているだけだった
我が家で飼っていたジャンガリアンの「ハムハム」は、えさ皿からは一見何も食べていないように見えたのですが、実は巣箱の奥にペレットをたくさん隠していたことがありました。
ある日、ハムハムの様子が少し気になったので、巣箱の中をそっと確認してみることにしました。普段はあまり手を加えない場所なのですが、寝床の奥に何か異変がないか慎重に覗いてみたんです。
すると、予想以上にしっかりと巣材が詰め込まれていて、寝床の隅に少しだけ食べ物が隠してありました。
そのとき、ふと思いついて、頬袋に何か詰め込んでいないかも観察してみました。ハムスターって、小さな体なのに驚くほどの量を頬袋に詰め込めるんですよね。うちの子も、時々口の横がぷっくりと膨れていることがあって、それを見ると「今、何か隠してるな」とすぐにわかります。
このときも、少し膨らんだ様子だったので、きっとお気に入りのおやつでも運んでいたのだと思います。ちなみに、エサの種類によっては、食べたつもりでも実は食べかすだけが残っている場合があります。
初心者の頃はそれを知らずに「全然食べてない!」と大慌てして、獣医さんに相談してしまったこともありました(苦笑)。
2. 食べない原因① 環境の変化によるストレス
ハムスターはとても繊細な動物です。引っ越しやケージの移動、新しい人間との暮らしなど、少しの変化でもストレスを感じ、食欲が落ちることがあります。
友達のキャンベルハムスターの「まめちゃん」は、ある夏の日から急に食欲が落ちてしまいました。気温は30度を超えていて、部屋も少し蒸し暑く感じていたそうです。
急いで温湿度計を設置し、エアコンと除湿機で室温26〜27℃、湿度50%前後になるよう調整したところ、翌日にはまた元気にペレットをかじってくれ、ほっとしたと言っていました。
4. 原因③ エサの好みにうるさい子も!
ゴールデンハムスターの「なな」は、ペレットを与えるとまったく口をつけず、逆に野菜やフルーツには飛びつく子でした。最初は「偏食すぎる!」と思っていましたが、ペレットの種類を無添加タイプに変えたところ、ようやく食べてくれるようになりました。
5. 原因④ 体調不良の可能性
上記を試してもまったく食べない、元気もない…という場合は、体調不良の可能性が高いです。
ジャンガリアンの「ハムハム」が食べなくなったとき、実は奥歯が伸びすぎていて、噛むこと自体が痛そうだったのです。
動物病院で歯のカットをしてもらったところ、その夜からまたモリモリ食べ始めました。特に「水も飲まない」「フンが出ていない」「目がしょぼしょぼしている」などの症状があれば、すぐに動物病院へ。
6. まとめ:“食べない”の背景には必ず理由がある
ハムスターがごはんを食べないとき、そこには必ず「理由」や「サイン」があります。大切なのは、慌てず・焦らず・観察すること。そして、必要に応じて環境を見直したり、獣医さんに相談したりする柔軟さです。
私自身、何度も心配し、試行錯誤を繰り返してきました。でもそのたびに、ハムスターたちから「自分のペースで向き合ってね」と教わった気がします。
初心者のうちは不安になることも多いですが、「少しでも食べてくれた」「元気に回し車で走ってくれた」…そんな日々の小さな変化が、大きな安心につながっていきます。
これからも、あなたとあなたのハムスターが笑顔で過ごせますように。もし不安なことがあれば、一人で悩まず、信頼できる獣医さんや飼育仲間に相談してみてくださいね。
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