【実録】私とハムスター3匹のケージ選び奮闘記:金網・プラケース徹底比較とリアルな失敗&成功談

飼育の基本とお役立ち情報

我が家にはこれまでジャンガリアン、ロボロフスキー、ゴールデンの3匹のハムスターがやってきました。最初の「ハムハム」を迎えた時、私は右も左もわからず、ペットショップで勧められるまま金網ケージを購入。その後、ハムハムの様子や自分の失敗を通して、ケージ選びの重要性を痛感しました。

本記事では、私自身が実際に体験した「ケージ選びの失敗と成功」、そして3匹それぞれに合った環境を見つけるまでのリアルなエピソードを、具体的な工夫やトラブルとともにお伝えします。

これからハムスターをお迎えする方が同じ失敗をしないよう、少しでも参考になれば幸いです。

1. 金網ケージを選んだ最初の失敗談

我が家で初めて飼ったジャンガリアンの「ハムハム」は、ペットショップでおすすめされた金網タイプのケージでお迎えしました。

1-1.金網ケージのメリット

金網ケージのメリットは、何といっても通気性がよく、夏場の群れを防ぎやすいということ。そして、パーツの取り換えや増設がしやすいです。また、ハムスターもケージ越しに外を見られます。

と聞いて、迷わず購入しました。ところが……。

1-2.実際に使ってみて感じたデメリット

ハムハムを金網ケージに入れて3日目の夜、突然「ガリガリ…」という音で目が覚めました。電気をつけて様子を見に行くと、ハムハムが必死に金網をかじっています。最初は「元気だなぁ」と微笑ましく見ていましたが、数日後、口元の毛がごっそり抜けて赤くなっているのを発見。

慌てて動物病院に電話し、写真を見てもらったところ「ストレスによる自傷行為の可能性が高い」とのこと。初めての飼育で、私の知識不足がハムハムに負担をかけていたことに大きなショックをうけました。

さらに、金網に足を引っかけて滑ったりすることもあり、足のケガも心配になりました。一度、ハムハムが金網に登ろうとして滑り落ちた瞬間を目撃し、本当に冷や汗が出ました。

その後、かじり木やおもちゃを増やしたり、ケージの一部を布で覆うなど、夜な夜なレイアウトを試行錯誤。自分の失敗を痛感しながらも、「この子にとって本当に安心できる環境はなにか」を真剣に考えるきっかけになりました。

2. プラケースに変えてみたら…?

悩んだ末、次に選んだのがプラケースタイプの飼育容器(衣装ケース型)です。ハムハムの負担を減らすために、通気性と安全性を両立できるよう、天井だけ金網にカスタマイズしました。

2-1.プラケースのメリット

メリットは、まず何と言っても金網かじりが防げることです。また、パーツが邪魔をしないので中が広く使え、掃除もしやすく、その上脱走もしづらいことです。

プラケースに変えた時、最初は市販の衣装ケースをホームセンターで購入。天井部分だけ自分で金網に張り替え、通気性を確保しました。この自作ケージに移した瞬間、ハムハムの金網かじりがピタリと止まり、夜も静かに回し車で遊ぶように。

プラケースはパーツが少ない分、ケージ内を広く使えるので、トンネルや隠れ家も自由にレイアウトできました。掃除も、フタを外すだけで手が届くので、週一回の全交換が苦にならず、ハムハムの健康管理もしやすくなりました。

2-2.プラケースのデメリット

プラスチックケージは密閉性が高いため、通気性が劣り、熱がこもりやすい傾向があります。特に夏場は要注意。温度管理を怠ると、ハムハムが熱中症になる危険性がありました。そのため金網のフタを取り付け、空気が通るようにしたのです。また夏場は特に温度管理に気をつけました。

かじり癖が強いハムスターは、プラスチックの角や通気穴をかじって破壊してしまうことがあります。その結果、ケージに穴があいて脱走の原因になることも。日頃からハムハムの行動を注意して見ていました。

金網ケージに比べて、プラスチックケースは給水ボトルやホイールの取りつけが難しいことがあり、DIYが必要になることもあります。

3. ロボロフスキーには金網タイプが最適だった?

3-1.初めはプラケースで飼育

その後、わが家にやってきたロボロフスキーの「しずく」。ハムハムとは違い、とにかく活発でスピードが速い!

試しにプラケースで飼い始めたところ、走るスピードに対して壁がツルツルすぎて、時々足を滑らせていました。見ていて「大丈夫かな?」と心配になるほどで、本人(?)は気にしていないように見えても、何度も同じ場所でスリップしている姿を見て、これは環境を見直すべきだと感じました。

さらに、隠れる場所が少ないせいか、落ち着かない様子で、巣材をケージの四隅に固めてばかり。最初のうちは、せっせと運んでいる様子が可愛くて写真を撮っていたのですが、毎日同じ場所に同じように溜め込む姿を見て、「あ、これは安心できる居場所が足りてないんだな」と気づきました。

このとき、改めて「性格や種類によって合うケージが違うんだ」と実感しました。同じ“ハムスター”でも、こんなに個性が違うのかと驚くと同時に、それぞれの子に合った環境を整えてあげる大切さを、しずくが教えてくれました。

3-2.金網タイプに戻して工夫した点

そこでしずくを金属ケージに変えてみました。その時床面は金網でなく樹脂トレイ型にし、床材を厚めに(4~5cmほど)敷きました。また、小さなドーム型の隠れ家や、トンネル型のおもちゃを追加したところ、少しずつ行動に変化が。

以前のようにケージの隅っこばかりで過ごすことがなくなり、時々、隠れ家の中から顔を出しては周囲をキョロキョロと観察するようになりました。

これにより、しずくは活動的に動き回れるようになり、夜になると嬉しそうにケージを探検する姿が見られました。

4. ケージ選びで大切なポイント

4-1.通気性と温度管理

ハムスターは暑さにも寒さにも弱い生き物です。しずくの金網ケージは通気性がいい一方、冬は保温シートなどを使い保温対策をしました。ハムハムのプラケースは密閉性が高いので、夏場は熱がこもらないよう凍らせたペットボトルをタオルで巻いてケースの上に置いたりしました。

4-2.脱走リスク

プラケースの蓋がちゃんと閉まっていず、一度ハムハムが脱走しかけました。また、ケースが浅いとジャンプで抜けてしまうこともあると思いました。金網ケージは扉の閉め忘れに注意しました。

4-3.ストレスと性格

おっとり系のジャンガリアンには落ち着けるプラケース、活発でよく動くロボロフスキーには広めの金網ケージなど、性格に合わせることが大切です。

4-4.飼育者のライフスタイル

掃除のしやすさ、給水ボトルの設置、パーツの交換しやすさなど、飼い主側の使いやすさも重要です。

5. 私のおすすめケージ選び法

ここまでいろいろ試してきた私の経験から、これからハムスターを飼う方には以下の選び方をおすすめします。

子どもと一緒に楽しむなら、観察しやすくインテリア性も◎な金網タイプ。ストレスが心配なハムスターには、プラケース(透明な衣装ケースで自作もOK)。活発な子には、広めの金属ケージ(+安全対策を忘れずに)がおすすめです。

6. まとめ:ハムスターが快適に過ごせる環境づくりを

3匹それぞれの性格や行動を観察しながら、私は何度もケージを飼い替え、DIYにも挑戦しました。ネットや本の情報だけではわからない「その子だけの快適さ」は、実際に一緒に暮してみて初めて見えてくるものだと実感しています。

今では、ケージを見るたび「この工夫があったから今の元気な姿がある」と思えるようになりました。もしこれからハムスターを迎える方がいたら、ぜひ「自分の目でその子の様子を観察し、必要に応じて環境を変えてあげる勇気」を持ってほしいです。

これからハムスターをお迎えする方にとって、この記事が少しでも役に立てば嬉しいです。かわいいハムスターとの毎日が、笑顔でいっぱいになりますように。

コメント