【体験から学ぶ】我が家のホーランドロップ「らむね」と築いた信頼マッサージ術&注意点

ウサギとの生活

「らむね」との暮らしが始まって5年、最初は私の手を怖がっていた「らむね」ですが、毎晩少しずつ撫でていくうちに、今では自分から「撫でて」と顔を寄せてくるようになりました。

マッサージが、私たちの特別なコミュニケーションツールになった体験をたっぷり交えながら、ウサギが喜ぶマッサージのやり方やコツ、注意点までわかりやすくご紹介します。

1.私とウサギのマッサージとの出会い

私がはじめて「ウサギにマッサージなんて必要なのかな?」と考えたのは、ホーランドロップの「らむね」を迎えて数か月が経った頃でした。最初のころは「なでなで」だけでも緊張していた「らむね」。お迎え当初は手を伸ばすと身をすくめたり、耳を寝かせたりと警戒心たっぷりでした。

ところがある日、ウサギ飼いの友人から「マッサージはウサギとの絆づくりにもいいよ」という話を聞いたのです。半信半疑で、まずは額や耳の付け根あたりを軽くなでることからスタート。

最初はほんの数秒しか受け入れてくれませんでしたが、毎日コツコツ続けていくうちに徐々に変化が。今では私がブラシを手に持って近づくだけで、自分から「もっとやって〜」とばかりに顔を押しつけてくるまでになりました。

2.ウサギのマッサージとは?効果やメリットを解説

ウサギのマッサージとは、優しいタッチやなで方を工夫して、ウサギのリラックスを促すケアのことです

私が「らむね」にマッサージを続けて実感したのは、撫でている最中に目を細めてうっとりした表情を見せてくれること。特に換毛期は抜けた毛がたくさん取れて、健康チェックも兼ねられるので一石二鳥です。

毎晩のマッサージを通じて、私自身も「らむね」との距離がぐっと縮まったと感じています。

3. ウサギのマッサージ:基本のポイントと注意点

ウサギは体を触られること自体は好きでも、部位によって好みや苦手がはっきり分かれます。

「らむね」は、額や首の後ろ、背中を撫でるとすぐにリラックスしてくれますが、お腹や足元に触れようとするとビクッと体を引っ込めてしまいます。特にお尻やしっぽの付け根は今でも苦手なようで、無理に触れないようにしています。
ウサギによって好みは違うので、少しずつ反応を観察しながら進めるのがコツです。

4.【実践編】ウサギのマッサージのやり方:らむねの体験から学ぶ

4-1.マッサージにおすすめのタイミング

例えば部屋んぽや食後の休憩時、くつろぎタイムで「らむね」がリラックスしているときに、静かな場所で行っています。初めは1~2分程度でしたが、「らむね」が慣れてきたので少しずつ時間を伸ばしていきました。

4-2.手順

私が「らむね」にマッサージを」する時は、まず額を人差し指でそっと円を描くように撫でます。最初は数秒でビクッと反応していましたが、今では自分から額を私の手に押し付けてくるほどに。

首の後ろは、手のひらで包み込むように優しく撫でると、前足を伸ばしてごろんと横になります。背中は、換毛期には特に念入りに。手のひら全体で毛流れに沿ってなでると、抜け毛がふわっと取れて、らむねも満足そうな顔を見せてくれます。

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お尻や腰まわりは、らむねにとってちょっと慎重なパートです。そこでまずは、マッサージの流れのなかで背中を撫でて、リラックスしているタイミングで、そっと腰のあたりを両手で包むようにやさしく撫でると、そのまま目を閉じて静かにリラックスした状態を保ってくれるようになりました。

ただし、尻尾まわりは今でも少し苦手なようなので、そこには無理に手を伸ばさず、「らむね」が安心できる範囲を大事にしています。

耳のマッサージは、「らむね」にとって、とっておきのリラックスタイム。ただ、これは深く信頼関係が築けてから始めた部位でもあります。

以前は耳に手が触れると嫌がって逃げていましたが、毎日顔や首まわりからそっとマッサージを始め、安心してくれる時間が増えてきたころに、耳の付け根を軽く撫でるところから始めました。

今では、「らむね」が特に眠そうなときや、マッサージに十分満足しているときに耳まで撫でると、ふにゃっとした表情になってうっとり。耳の付け根から先端に向かって指先でやさしく撫でていると、そのまま体の力が抜けて寝てしまうこともあるほどです。

こうした細やかな配慮を重ねることで、マッサージの時間がお互いにとって特別なスキンシップになっているのを強く感じています。

4-3.注意点

マッサージで一番大事なことは、「らむね」が嫌がっていないかを常に観察することです。「らむね」は嫌な時は、鼻をフンフン鳴らしてその場を離れようとします。

最初の頃は、私が撫でる手を少しでもお腹の方に動かすと、すぐにピクッと反応して逃げてしまうこともありました。そんな時は無理に続けず、「ありがとう」と声をかけて一度手を止めるようにしています。

しばらくすると、「らむね」の方からまた近寄ってきて私の手に鼻を押しつけてきたり、体を横にしてリラックスした姿勢を見せてくれることが多いです。この経験から「ウサギのペースに合わせること」がとても大切だと実感しました。

5.もっと楽しく!ウサギのマッサージを成功させるコツ

ここからは、ウサギのマッサージをより効果的に、より楽しく行うための具体的なテクニックや注意点をご紹介します。私自身が「らむね」との日々のマッサージで感じた「やってよかったこと」「これは気をつけた方がいい」というリアルな体験談も交えてお伝えします。

5-1.マッサージのタイミング

ウサギは一日の中で活動期と休息期がはっきりしている動物です。そのため、マッサージをする時間帯にも向き・不向きがあります。

「らむね」とのマッサージタイムは、夜9時ごろの部屋んぽ後が定番です。最初はテンションが高くて落ち着かなかったのですが、毎晩決まった時間に「そろそろマッサージだよ」と声をかけると、今では自分からマットの上で待っていてくれます。

逆に、遊びに夢中な時やお腹がすいているときは全く寄ってきません。今ではこの「夜9時のマッサージタイム」が「らむね」とのかけがえのないコミュニケーションのひとときとして欠かせない日課になっています。

5-2.マッサージに適した姿勢・環境づくり

ウサギをマッサージする際は、ウサギも飼い主もリラックスできる姿勢をとることがとても大切です

私は腕や手がウサギの体に自然に届く位置に、例えば「らむね」の横や背中側の床にそっとすわります。「らむね」は伏せてリラックスしている状態が理想です。また、「らむね」自身が近寄ってきて、寝転がる場合もあります。

時には膝の上に顔だけを乗せてくることもあり、そうした場合は顔まわりを重点的にマッサージするようにしています。マッサージの時は仰向けや無理に抱え込む姿勢はNGです。

6.子ウサギ・シニアウサギにマッサージする場合の注意点

「らむね」がまだ生後3ヵ月だった頃は、手を近づけるだけで跳ねて逃げてしまうことも。最初はケージ越しに指先で「おはよう」と声をかけるだけにして、徐々に慣れてもらいました。無理はせず、まずは「人の手=安心していいもの」という印象づけを大切にしました。

シニアのうさぎさん(友達宅の9歳ネザーランドドワーフ)は、耳の付け根を軽く撫でるのが大好きだそうで、無理に体勢を変えず、本人が心地よい範囲でマッサージしていると聞きました。関節や筋肉が弱っている場合があるので、力加減に注意しているそうです。

7. ご褒美でマッサージ好きな子に育てよう

マッサージが終わったあと、ご褒美のオヤツ(乾燥パパイヤ、乾燥リンゴ、チモシーキューブなど)を少量あげると、ウサギは「マッサージ=楽しいこと」と学習しやすくなります。

最初は警戒していた「らむね」も、マッサージの後に乾燥リンゴを一かけ渡すようにしたら、だんだん自分から寄ってくるようになりました。今では、私がリンゴの容器をカラカラ鳴らすだけで走ってきて、「今日はどこを撫でてもらおうかな?」という顔でマットの上に座って待っています。

こうしてマッサージとご褒美のセットが「らむね」にとって安心できる楽しい時間になり、今ではマッサージの最中も、ぐっと落ち着いて受け入れてくれるようになっています。

8.トラブル時の対処法・嫌がったときはどうする?

マッサージ中に「らむね」が突然嫌がるときは、その日は無理に続けず、しばらく時間をおいてから再チャレンジします。また、抜け毛が絡まってしまった時は、指先でそっとほぐし、絶対に無理に引っ張らないようにしています。

もし皮膚に赤みやしこりを見つけたら、すぐにかかりつけの動物病院に相談するようにしています。

9.まとめ

ウサギのマッサージは、やり方次第でウサギとの信頼関係を深め、健康管理にもつながるとても素敵な時間です。最初は数秒からでもかまいません。ウサギの気持ちを尊重しながら、少しずつ距離を縮めていくことが成功の秘訣です。

私の「らむね」も、最初は警戒していたのが、今ではマッサージが一日の楽しみのひとつになっています。あなたのウサギさんにも、ぜひ優しいマッサージタイムをプレゼントしてみてください。その先には、もっともっと深い信頼と絆が待っているはずですよ。

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