「手乗りは苦手だけど、可愛い姿を眺めて癒されたい」「できるだけストレスをかけずに、自然な様子を見ていたい」そんな“観察派”のあなたにぴったりなのが、観賞向きのハムスターたちです。
実は、ハムスターにも「人懐っこく触れ合いを楽しめるタイプ」と「警戒心が強く、観察向きのタイプ」がいます。この記事では、私の飼育体験も交えながら、“見て楽しむ”ことを重視したハムスター3種をご紹介します。
1. ロボロフスキーハムスター:小さな冒険者「しずく」との毎日
1-1.ロボロフスキーハムスターってどんな子?
ロボロフスキーハムスターの「しずく」との生活は、毎日がちょっとした発見の連続でした。最初に迎えた日、手のひらに乗せた瞬間、ふわっとした軽さと温もりに驚き、思わず笑ってしまったのを覚えています。
しずくはとにかく俊敏で、ケージの掃除をしようとすると、まるで忍者のように巣箱へダッシュ。最初は「全然懐かないかも…」と不安でしたが、毎日同じ時間に声をかけているうちに、少しずつ巣箱から顔を出してくれるようになりました。
ある日、エサ皿を置こうとした私の手の近くに、「しずく」がふわっと顔を出したんです。一瞬でしたが、目が合ったような気がして、胸がじんわり温かくなりました。
特に夜の砂浴びタイムは必見で、くるくる転がる姿に一日の疲れも吹き飛びます。手乗りにはならなかったけれど、私の存在にはちゃんと気づいていたと思います。巣箱からそっと顔を出してくれたり、ごはんを用意する気配に反応して出てくるその姿に、私は確かな信頼を感じていました。
しずくの自然な仕草をそっと見守る時間が私にとってかけがえのない癒しになりました。
1-2.こんな人におすすめ
2. キャンベルハムスター:唯一無二の模様「まめ」との出会い
2-1.特徴(友達のキャンベル体験談)
友人宅のキャンベルハムスター「まめ」と初めて会った時、白とグレーのまだら模様に目を奪われました。最初は「ジャンガリアンかな?」と思ったのですが、よく聞いてみると「キャンベルハムスター」だそうです。
キャンベルは毛色のバリエーションが豊富で、ペットショップにはブラック、アルビノ、シルバーなど、本当に色んなタイプがいたそう。「まめ」は「パイド」という種類で、白とグレーのまだら模様がとっても個性的。ハムスターって、こんなに模様のバリエーションがあるんだなとびっくりしました。「この子だけのデザインだね」と友人と盛り上がったのを覚えています。
まめはご飯の時間になると、ケージの隅から一目散に駆け寄り、両手でご飯を抱え込む姿が本当に愛らしい。昼間もよく動くので、ふとケージを覗くと、新しい遊び方を発見できるのが楽しいポイントです。観察していると、日々のちょっとした変化に気づけて、毎日が新鮮な気持ちになります。
2-2.困ったこと(友達の実体験)
「まめ」はちょっと気が強いところもあって、慣れていない頃は手を入れると「ジッ」と鳴いたり、時には軽く噛んできたりもしたそう。友達はそれでも毎日少しずつ話しかけたり、手渡しでおやつをあげたりして、今ではだいぶ慣れてくれたと嬉しそうに話してくれました。
また巣の中に手を入れるのは絶対NG! とにかく安心できる空間を壊さないように。触れ合うときは、焦らずゆっくり信頼関係を築くのがポイントみたいです。
もうひとつ教えてもらったのが、キャンベルは基本的に単独飼育がベストということ。群れで暮らすイメージがあるけど、大人になると縄張り意識が強くて、他のハムスターと一緒にするとケンカしてしまうそうです。
かわいい姿にもう一匹…と考えがちだけど、同じケージでは飼えないって覚えておくと安心ですね。
2-3.こんな人におすすめ(友達のコメント)
3. チャイニーズハムスター:しっぽの長い「リリー」との不思議な時間
3-1.特徴(ハムスター友達の話から)
チャイニースハムスターの「リリー」と初めて対面した瞬間、思わず「リスみたい!」と声がでました。長い尻尾と細身の体で、ケージ内のパイプをスルスル登る姿はとても印象的。そのとき、友人が「リリーは木登りが得意でね、ケージに小さな木の枝をいくつか入れてあげると喜んで登るんだよ」と教えてくれました。
実際にその様子を見ていると、リリーは木の枝に前足をかけてスルスルと登り、しばらく上から周囲を見渡していました。その誇らしげな姿に、私もついつい見とれてしまいました。
リリーは最初こそ警戒心が強かったものの、何日が通って手からおやつを差し出すと、徐々に近づいてきてくれました。彼女は驚く様子もなく、興味深そうに近寄ってきて、私の指先の匂いをしばらく嗅いでいました。
一番驚いたのは、私がケージの前に座っていると、リリーが小枝の上からじっとこちらを観察していたこと。まるで「今日はどんな人が来たの?」と問いかけているような表情で、観察しているつもりが逆に観察されている気分になりました。
ただ、友人は「しっぽの扱いには特に注意が必要」と話していました。チャイニーズハムスターの長いしっぽはとても繊細で、ケージの隙間やおもちゃの角に挟まってしまう危険性があるそうです。
一度、ケージの掃除中にリリーが隅に隠れてしまい、しっぽが網に少し引っかかってしまったことがあったそうで、それ以来、毎日しっぽの状態をチェックしていると言っていました。
3-2.ちょっと大変だったこと(ハムスター友達)
チャイニーズは登るのがとにかく得意なので、ケージ選びに苦労したらしいです。普通の金網タイプのケージだとどこまでもよじ登ってしまうらしく、友達は「うっかり脱走しかけた…」と何度も言ってました。結局、登れないアクリルタイプのケージに変えて落ち着いたとか。
チャイニーズはあまりお店で見かけないので、出会ったときは「これは運命だ!」と即決だったそうです。しかも一匹しかいなくて、まさに一期一会だったって。
脱走対策や尻尾のケアなど、飼育には工夫も必要ですが、その分だけ愛着も深まります。
3-3.こんな人におすすめ(友達のコメント)
4.おわりに:“見て癒される”ハムスター生活、始めませんか?
ハムスターは、触れ合うことだけが楽しみではありません。寝顔を見て癒されたり、ごはんを頬袋に詰め込む姿に笑ったり…。観察してこそ気づける、小さな発見がたくさんあります。
今回ご紹介した3種類のハムスターたちは、どれも「見て楽しむ」ことに適した魅力を持っています。あなたの生活に、そっと寄り添ってくれる存在になること間違いなしです。
「飼いたいけど、触れ合いに自信がない」そんな方にこそ、観賞型のハムスターライフを心からおすすめします。
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