初めてハムスターをお迎えしたとき、どんな子が自分に合うのか本当に悩みました。実際ゴールデン、ジャンガリアン、ロボロフスキーと一緒に過ごしてきた私の体験から、初心者でも安心して飼える3種類のハムスターと、その魅力や注意点をリアルなエピソードとともにご紹介します。
1. ゴールデン:性格がおっとりで初心者向けの王道
「なな」は私が初めて飼ったゴールデンハムスターでした。ペットショップで初めて出会ったとき、他の小さな子たちがせわしなく動いている中で、「なな」だけはガラス越しにじっとこちらを見つめていてその大きなつぶらな瞳に、一瞬で心をつかまれたのを覚えています。
「なな」はお迎えしてから最初の数日は、警戒して巣箱からなかなか出てきませんでしたが、1週間ほどで手からエサを食べてくれるようになりました。また、思っていた以上に活発に動く子だったので、小さなケージではすぐに窮屈そうに感じました。最初から広めのものを選んでおけばよかったです。
「なな」は体が大きめで、トイレの場所もすぐ覚えてくれたので掃除がとても楽。夜に回し車での遊び音も静かで、生活リズムを邪魔されることがありませんでした。
ただ、ゴールデンは縄張り意識が強いので、他の子と一緒にしようとしたときは、思いがけず威嚇されてしまい、慌てて引き離した経験も。多頭飼いは厳禁だと身をもって感じました。ゴールデンは1匹でじっくり向き合いたい人にピッタリだと実感しました。

2. ジャンガリアン:小さな体に元気いっぱいの人気者
次に迎えたのはジャンガリアンハムスターの「ハムハム」。小さな体でケージの隅に隠れてばかりで、最初は手を近づけるとすぐに逃げてしまいました。正直、「この子、慣れてくれるかな…」と少し不安だったんです。
でも、何日か経つうちに「ハムハム」と声をかけると、少しずつ顔を出してくれるように。おやつを手に持つと、そっと近づいてきてくれる瞬間は本当にうれしかったです。
気温や湿度の変化にはとても敏感です。夏場は特に注意が必要で、ケージに保冷剤をセットしたり、エアコンの風が直接当たらないように何度も調整しました。
冬は逆に保温が欠かせず、温度計とヒーターを活用して「快適な室温」を保つように心がけました。気温や湿度の変化に敏感なのですが、夏も冬も温度管理には特に気をつかいました。
ジャンガリアンは活発で、ケージの中を元気に動き回る姿がとても可愛いです。また小さな体ですが、飼い主の声や存在をちゃんと覚えてくれます。
姿が見えない時に「ハムハム」と呼ぶと、巣箱から顔をのぞかせる様子に、思わずキュンとします。とても愛着がわく存在です。特に「ハムハム」とは、お互い少しずつ歩み寄って仲良くなれた実感があり、それがとても嬉しい日々でした。
「ハムハム」のお気に入りの時間は、夜の“おやつタイム”。ちょこまか動きながら、目をキラキラさせておやつを探す姿に、思わず笑顔になってしまいます。とにかく活発で、好奇心旺盛なのです。
ただ、個体によって性格の違いが大きいので、ペットショップでよく観察してから選ぶのがおすすめです。

3. ロボロフスキー:見るのが好きな人にぴったりな超小型ハムスター
ロボロフスキーは、私が一番「観察する楽しさ」を教えてもらったハムスターです。ペットショップで見かけた時、その小ささとすばしっこさに驚きました。数日後、思いきって2匹をお迎えすることに決め、「そら」と「しずく」と名前を付けました。
2匹を同時にお迎えしたのですが、ケージの中を高速で走り回り、ちょっとした物音にもすぐに巣箱へ隠れてしまいます。最初は「手に乗せてみたい」という気持ちがありましたが、近づくとすぐに逃げてしまうので、途中からは「そっと見守る」スタイルに切り替えました。
すると、ロボロフスキーらしい自然な行動、毛づくろいや砂浴び、おやつを見つけて頬袋に詰め込む姿などを毎晩じっくり楽しめるようになり、それが何よりの癒しの時間になりました。
ただ、ロボロフスキーはとにかく動きが早く、ジャンプ力もあるので、ケージのフタは必ずしっかり閉めておきましょう。また、仲良くしていた2匹でも突然ケンカすることがあり、目を離さないように注意していました。
ロボロフスキーは、触れ合いよりも観察して癒されたい人にぴったり。においも少なく掃除も簡単です。テレビを消して、夜の静かな時間に小さな命が動き回る姿を見ていると、不思議とこちらの気持ちまで穏やかになってきます。
ロボロフスキーは「触れないからこそ可愛い」と感じられる、不思議な魅力を持っています。飼い主側も「干渉しすぎないやさしさ」を持てる人に、とても向いている種類だと実感しています。
4.比較表:3種類の特徴をまとめてチェック!
種類 |
体長 |
性格 |
寿命 |
ふれあい度 |
観察の楽しさ |
ゴールデン |
15〜20cm |
おっとり・マイペース |
2~3年 |
◎ |
○ |
ジャンガリアン |
7〜10cm |
活発・好奇心旺盛 |
2年程度 |
○〜◎ |
◎ |
ロボロフスキー |
6〜8cm |
臆病・すばしっこい |
2~3年 |
△ |
◎ |
5.まとめ:あなたにぴったりのハムスターを見つけよう!
ハムスターは小さな動物ですが、それぞれの種類に個性的な性格や飼育スタイルがあります。初心者におすすめの3種をあらためてまとめると…
私みたいに手のひらでなでたいならゴールデンハムスター、元気で愛嬌のある子が好きならジャンガリアンハムスター。そして静かに観察して癒されたいなら ロボロフスキーハムスターがピッタリです。
私自身、最初は不安だらけでしたが、1匹1匹との出会いがとても愛おしいものになりました。あなたも、自分に合ったハムスターとの出会いを楽しんでくださいね。
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