初心者必見!ウサギとハムスターの飼いやすさを5つのポイントで徹底比較

ウサギとの生活

ペットとして家族を迎える時、その選択肢は多岐にわたりますが、特に人気のある小動物として「ウサギ」と「ハムスター」が挙げられます。

ハムスターを飼ったのは、子どもが「小さな動物と暮らしたい」と言い出したのがきっかけでした。5年間で3匹のハムスターと過ごし、それぞれの性格や生活リズムの違いを間近で体験しました。

ウサギは、ハムスターとの別れの寂しさから「もっと長く一緒にいられる動物を」と考えて迎え、10年以上にわたって合計9羽のうさぎをと暮らしています。実際に両方を飼ったからこそ感じた「生活の変化」や「日々の工夫」を、私自身の失敗談・成功談を交えて詳しくお伝えします。

ハムスターとウサギの比較

1. スペースと初期費用:飼育環境を比較する

【スペース】

ハムスター:私の場合、最初は6畳のリビングでハムスターを飼い始めました。机の端に30cm四方のケージを置いても圧迫感がなく掃除も10分ほどで終わるので、忙しい平日でも負担になりませんでした。

夜中に回し車の音が響くのは最初驚きましたが、慣れると「今日も元気だな」と安心するようになりました。

ウサギ:ハムスターと比較すると、広いケージと運動スペースが不可欠です。活発なウサギが十分に動き回れる環境を整える必要があります。

【初期費用】

ハムスター:ケージ本体、給水器、餌入れ、床材など、必要な飼育用品は比較的安価に揃えられます。

ウサギ:ケージ、牧草フィーダー、給水ボトル、トイレ、スノコなどに加え、場合によってはサークルなどの運動用品も必要になるため、ハムスターよりも初期費用は高くなる傾向があります。

体験談

ハムスター:くりくりとした目、仰向けで寝ていることもあり、動きも可愛い。これが私がハムスターを見た時の感想です。初めてハムスターを迎えた時、この可愛い小動物と一緒に生活できるのがすごくうれしかったです。

手頃な価格のケージと基本的な用品でスタートでき、設置場所にも困りませんでした。気軽に飼育を始められた記憶があります。

ウサギ:ハムスターの寿命があまりにも短く、悲しいので、ウサギを飼う事にしました。ウサギを迎えた時は、ケージだけでなく「運動用のサークル」や「トイレ」「牧草フィーダー」など、想像以上に必要なものが多く、初期費用は2万円を超えました。

特に驚いたのは、ウサギがケージの外でジャンプして遊ぶ姿。最初は部屋の中を自由に走らせていたのですが、コードをかじられてパソコンが壊れかけたことも…。その経験から、慌ててコードカバーを購入し、家具の配置も見直しました。

今では、ウサギが安心して走り回れる「ウサギ専用スペース」を作るのが日課になっています。

2. 食費と維持費:長期的なコストを考える

食費

ハムスター:主食となるペレットや副食の種子類は比較的安価です。一度に食べる量も少ないため、食費は抑えられます。ハムスターはペレットと床材をまとめ買いすれば、ひと月1000円程度ですみました。

ウサギ:ウサギの食費は、毎月の牧草代だけで1500円ほどかかります。最初は安い牧草を買ってみたのですが、ウサギが食べ残すことが多く、結局「高品質なチモシー」に切り替えました。

これにペレットや野菜代を加えると、月2000円以上になることも。ペットショップの店員さんに「ウサギは意外とお金がかかる」と言われた意味を、実際に飼ってみて実感しました。

【維持費】

ハムスター:床材や衛生用品なども比較的安価で済みます。医療費も、一般的にはウサギほど高額になるケースは少ないかもしれません(ただし、種類や状態によります)。

ウサギ:トイレ砂、衛生用品に加え、定期的な健康診断や、場合によっては不正咬合などのケアが必要になることもあり、結構高額な医療費も考慮に入れる必要があります。

【体験談】

ハムスター:ひまわりの種をあげると、口いっぱいに入れようと、ほっぺたがぱんぱんに膨れていたのを思い出します。初めはどれだけ入るか試していたのですが、あまりの多さにこんなにあげてはいけないと思い、途中でやめた思い出があります。

ウサギ: ウサギの主食であるチモシー、そして副食のペレットは、品質にこだわるとそれなりの費用になります。また、定期的な健康チェックも欠かせないため、長期的に見るとハムスターよりもかなり維持費がかかると実感しています。

病気に関しては、迎え入れた時に動物保険に入ればよかったかも、と思っています。

3.触れ合いの違い

ハムスター ウサギ
コミュニケーション 夜行性であるため、日中の触れ合いは限られます。警戒心が強い個体もおり、無理な触れ合いはストレスになることがあります。 昼の間、比較的長い時間を飼い主と過ごせます。愛情深く、撫でられることを好む個体も多く、名前を呼ぶと近づいてくるなど、豊かなコミュニケーションが楽しめます。
性格 個体差はありますが、一般的に単独行動を好む傾向があります。 個体によって大きく異なりますが、一般的に好奇心旺盛で、遊び好きです。

【体験談】

ハムスター:過去に飼育していたハムスターは、寝ている時間を邪魔すると嫌がることがありました。昼間はかわいい寝姿を見、夜間は起きて活動する様子を観察していました。時々抱いてみる、おやつを手からあげることが主なコミュニケーションでした。

多頭飼いしていましたが、それぞれ別行動をしていて、時々重なって寝ている姿を見るのが可愛いかったです。

ウサギ:ウサギたちは、それぞれ個性的な性格をしています。「もこ」は私がリビングに座ると必ず隣に寄ってきて、鼻でツンツンと合図を送ってきます。

一方で「らむね」はだっこが大の苦手。無理に抱き上げると足ダン(後ろ足で床を鳴らす威嚇行動」をして逃げてしまいます。毎日同じように接していてもウサギごとに反応が違うので、まるで家族の一員として個性を感じています。

部屋んぽ(部屋で自由に遊ぶこと)でケージから出すと、ウサギ同士くっついていたり、お互いなめ合ったりというコミュニケーションを見ることもでき可愛いです。

4. 健康管理と寿命:知っておくべきこと

ハムスター:
健康管理:私が最初に飼ったハムスターは、冬に室温が下がったことで、体調を崩したことがありました。慌ててペット用ヒーターを購入し、ケージの下に敷いて温度を保つようにしたところ、無事に元気を取り戻してくれました。
こうした経験から、温度管理の大切さを痛感しています。適切な室温は20~25℃。室温が27℃以上にならないように注意が必要です。
また、室温が10℃以下にならないように注意も必要です。ハムスターは寒すぎると擬似冬眠という状態に入ることがあります。これは通常の冬眠とは異なり、体力を消耗し危険な状態です。
寿命: 一般的に2〜3年程度です。 短命であるため、比較的短期間での別れを覚悟する必要があります。

体験談室温は常に気を付け、夏はエアコン、冬はヒーターを入れていました。ケージも静かな場所に置いていました。今まで数匹飼ったのですが、大事にしていても別れがあまりにも早いので、毎回辛すぎました。

ウサギ:
健康管理: 長寿であり、10年以上生きることも珍しくありません。その分、日々の健康管理が重要になります。特に、不正咬合、毛球症、感染症など、ウサギ特有の病気に注意が必要です。
うさぎにとっての適温は、18〜25℃前後が理想的です。うさぎは暑さにも寒さにもあまり強くない動物なので、1年を通して温度管理がとても重要になります。
ウサギの場合も夏場はエアコンを切るとすぐにぐったりしてしまうため、外出時もエアコンをつけっぱなしにするようになりました。電気代はかかりますが、健康にはかえられません。
暑すぎると(25℃を超えると)熱中症のリスクが高まります。特に湿度が高い時期は要注意!また、15℃以下になると寒さが苦手な子も多く、食欲低下や体調不良につながることも。
寿命: 一般的に5〜10年、適切な飼育下ではそれ以上生きることもあります。

体験談: ウサギは長生きするため、長期的な視点での健康管理が不可欠です。チモシーやペレットもその時々の成長に合ったものを与え、室温も常に気を付けています。暑さが苦手な夏は、ひと夏中エアコンをつけています。

定期的な健康診断はもちろん、日々の観察を通じて小さな変化も見逃さないように心がけています。

5. 飼育の注意点:失敗しないために

ハムスター
夜行性であることを理解し、日中の静かな環境を保つ。
寒さに弱いため、冬場の温度管理に注意する。
脱走が得意なため、ケージの隙間などを確認する。

ウサギ

広い運動スペースを確保し、ストレスを軽減する。
牧草を主食とし、適切な食事管理を行う。
噛む習性があるため、コード類や家具の保護をする。
定期的な健康診断を受け、早期に病気の発見・治療を行う。

6.思い出

ハムスター:「はむはむ」と「はむむ」の思い出

ハムスターの「はむはむ」は夜になるとケージの回し車を全力で回しはじめ、その音で家族全員が「また始まった!」と笑っていました。「はむむ」は「はむはむ」よりも少しおっとりした性格で、手からひまわりの種を受け取ってくれるようになるまで、けっこう時間がかかりました。

観察する楽しみが大きく、「今日も元気に動いてるな」「お昼は寝てるんだな」と毎日の変化に癒されていました。短い期間でも、毎日観察することで小さな変化や成長を感じられるのは、ハムスターならではの魅力だともいます。

一方で寿命が2年ほどと短く、別れの時は本当につらかったです。子供と一緒に「もっと長く一緒にいたかったね」と話し合ったことを今でも覚えています。

ウサギ:「もこ」との日々

ウサギの「もこ」は、私にとって初めての“会話できる”ペットのような存在です。もちろん言葉を話すわけではありませんが、機嫌がいいときは鼻でツンツンしてきたり、膝の上に乗ってきたり。ちゃんと気持ちを伝えようとしてくれる姿に、何度も癒されてきました。

初めのころは、トイレもなかなか覚えてくれず、ケージの外で粗相することもありました。でも根気よく教えるうちに、トイレの場所もきちんと覚えてくれて、そのうちトイレ以外ではしなくなりました。

ウサギはとてもきれい好きで、毛づくろいを頻繁にする姿も愛らしいです。ただ、換毛期の抜け毛はかなり多く、掃除はしっかりやる必要があります。

ハムスターとウサギの比較まとめ

項目 ハムスター ウサギ
飼育スペース 小さなケージでOK。狭い部屋やワンルームでも飼いやすい。 広めのケージ+運動スペースが必要。部屋の一部を確保したい。
初期費用 比較的安価。基本セットで始めやすい。 ケージやサークル、備品が多く、初期費用は高め。
食費・維持費 月500円〜1,000円程度。コストを抑えやすい。 月2,000円〜。牧草や健康管理で長期的に費用がかかる。
寿命 2〜3年と短い。別れが早い。 5〜10年以上。長く一緒に過ごせる。
コミュニケーション 夜行性。観察や手からのエサやりが中心。 昼間もよく動き、名前を呼ぶと反応するなど触れ合いが豊か。
性格 単独行動を好む。個体差はあるが、基本的におとなしい。 好奇心旺盛で遊び好き。個性が強く、家族のような存在に。
健康管理 温度管理が重要。短命なので体調変化に注意。 温度・食事・歯や毛球症など、日々の健康管理が大切。
おすすめな人 ・省スペースで飼いたい
・費用を抑えたい
・観察が好き
・長く一緒にいたい
・コミュニケーションを楽しみたい
・広いスペースを用意できる
注意点 ・夜行性で昼間は寝ている
・脱走や温度変化に注意
・コードや家具の保護が必要
・掃除や健康診断を怠らない

あなたに合うのはどっち?

私自身、ハムスターもウサギも「家族」として迎えたことで、日々の生活が大きくかわりました。もし「小さな命とどう向き合うか」「どんな毎日を過ごしたいか」で迷っている方がいれば、私の体験が少しでも参考になればうれしいです。

  • 手軽に始めたい・省スペース・短期間の飼育でもOKなら → ハムスター
  • 長期的なパートナー・豊かな触れ合い・広い飼育環境が用意できるなら → ウサギ

あなたの暮らしにぴったりのパートナーが見つかりますように。

コメント