初心者必見!ネザーランドドワーフ その飼育環境と健康管理

ウサギの種類

ネザーランドドワーフは、その愛くるしい姿と活発な性格で、ウサギ愛好家から絶大な人気を誇る小型品種です。私も過去にネザーランドドワーフの「まろん」と生活を共にした経験があり、その魅力を深く理解しています。

「まろん」は、まさにぬいぐるみのような丸いフォルムに、つぶらな瞳が愛らしいウサギでした。好奇心旺盛で、いつも家の中を探検し、少しでも物音がすれば、小さな耳をピンと立てて警戒する姿が印象的でした。

1.ネザーランドドワーフの魅力

私が飼育していた「まろん」は、生後3か月で我が家にやってきました。その時はまだ環境に慣れず、小さな耳をピンと立てて警戒していましたが、数週間かけて徐々に心を開いてくれました。

特筆すべき特徴として、丸みを帯びた顔と短かい耳、大きな瞳があります。「まろん」がケージから顔を覗かせる姿はまるでぬいぐぬみのようで、一日の疲れが吹き飛ぶほど癒されました。
また、成体でも体重は0.8kg~1.2kg程度と軽量で、小さなスペースでも飼育可能です。これが都市部のマンション暮らしにも適している理由でしょう。

性格面では個体差がありますが、「まろん」の場合は好奇心旺盛ながらも臆病な一面がありました。初めて部屋の中を探検した際には、新しい物音に驚いてケージに戻ってしまうことも。

しかし、毎日手からおやつを与えたり優しく声を開けたりすることで信頼関係を築き、「おいで」と呼ぶと駆け寄ってくれるほどになりました。

2.飼育環境の整え方

ネザーランドドワーフを健康に育てるためには、適切な飼育環境を整えることが不可欠です。

2-1.ケージの選び方

ネザーランドドワーフには広々としたケージが必要です。我が家では幅70cmx奥行50mx高さ50cmサイズのケージを使用し、中にはウッドチップと牧草を敷き詰めました。
この床材のおかげで「まろん」は快適そうにくつろぎ、ときには牧草のうえで寝転んでいる姿も見られました。また、小型ウサギ用のおもちゃ(木製トンネルやボール)も設置し、退屈しないよう工夫しました。

2-2.温度管理の大切さ

室温管理は特に重要です。我が家では夏場にはエアコンを23℃~25℃に設定しつつサーキュレーターで空気循環を行いました。直接風が当たらないよう首振りモードに設定することで快適さを保ちました。
一方冬場にはペットヒーターと毛布で寒さ対策を実施。「まろん」が毛布に潜り込む様子から、その快適さが伝わってきました。
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2-3. トイレの設置

ウサギは、比較的トイレの場所を覚えやすい動物です。ケージ内にトイレを設置し、排泄物の臭いを付けることで、トイレトレーニングができます。トイレは、牧草入れやペレット入れとは反対側に設置しましょう。
トイレの掃除は、こまめに行いましょう。不衛生な環境は、病気の原因になります。

3.食事と栄養管理

ネザーランドドワーフの健康を維持するためには、バランスの取れた食事が欠かせません。

3-1.主食は牧草

ウサギにとって、牧草は最も重要な食べ物です。牧草は、消化を助けるだけでなく、歯の健康維持にも役立ちます。成長期(生後6ヶ月頃まで)は、アルファルファを与えましょう。アルファルファは、チモシーよりも栄養価が高く、成長期に必要な栄養素を効率的に摂取できます。大人になったらチモシーに変えましょう。

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3-2.ペレットは補助食

ペレットは、ウサギに必要な栄養素がバランス良く含まれています。しかし、与えすぎると肥満の原因になるため、1日あたり体重の2~3%程度に抑えましょう。

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3-3.おやつと野菜

新鮮な野菜(小松菜、チンゲンサイ、ニンジンなど)を適量与えることで、ビタミンや水分を補給できます。ただし、糖分の多い果物や、消化に悪い食材(玉ねぎ、ネギ類、アボカドなど)は避けましょう。

「まろん」は、ニンジンが大好きでした。おやつとして、少量与えていました。

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4.運動と遊び

4-1.活発なので運動が必要

ネザーランドドワーフは活発なウサギなので、運動不足にならないように、毎日1~2時間はケージの外で自由に遊ばせましょう。

ただし、電気コードや家具の角をかじる習性があるので、部屋をウサギにとって安全な環境に整える必要があります。

我が家では、電気コードにはカバーを付け、家具の角には保護テープを貼っていました。それでも、「まろん」は壁をかじってしまい、壁紙を張り替えることになったこともあります。

4-2. おもちゃの活用

ウサギ専用のおもちゃ(木製トンネル、ボール、かじり木など)を用意することで、ウサギは退屈せずに遊ぶことができます。

「まろん」は、段ボールで作ったトンネルがお気に入りでした。トンネルに隠れたり、トンネルの上に乗ったりして、楽しそうに遊んでいました。

5.健康管理と病気予防

ネザーランドドワーフは比較的丈夫な動物ですが、定期的な健康チェックは欠かせません。

【体長のチェック】

ネザーランドドワーフは健康状態が急変しやすいため日々の観察が欠かせません。「まろん」の場合、一度食欲不振になったことがあります。その際にはすぐに動物病院へ連れていきました。

診断結果は軽度の胃腸不調でしたが、その経験から毎日の食欲や便の状態チェックを徹底するようになりました。またブラッシングや爪切りも定期的に行い、毛球症や怪我防止にも努めています。

ウサギは体調を崩しやすく、あっという間に弱ってしまうことがあります。早期発見・早期治療が大切です。

6.スキンシップとしつけ

ネザーランドドワーフは警戒心が強い動物なので、信頼関係を築くことが大切です。

抱っこの仕方 ウサギは抱っこを嫌がる動物です。無理に抱っこせず、低い位置で優しく支えるようにしましょう。高い位置から飛び降りると、骨折する可能性があります。
コミュニケーション おやつを使って手から食べさせたり、優しく声をかけたりして、徐々に慣れさせましょう。
トレーニング ウサギは賢い動物なので、トイレのしつけや簡単な指示を覚えることができます。根気強く教えましょう。

「まろん」は、トイレを完璧に覚えました。また、信頼関係ができると、撫でてほしい時は寄ってきて鼻先でツンツンしました。

7.まとめ

ネザーランドドワーフは、その小さな体と愛らしい表情、そして活発な性格で、飼い主にたくさんの癒しと喜びを与えてくれるウサギです。私自身、「まろん」との暮らしを通して、ウサギとの信頼関係の築き方や日々の健康管理の大切さを深く学びました。

ネザーランドドワーフはコンパクトな体で都市部の飼育にも適していますが、その分運動や刺激が不足しないような配慮がとても大切です。さらに、ウサギは急な体調変化に弱い動物なので、日頃からの観察と早めの対応が、命を守る鍵になると改めて感じました。

これからネザーランドドワーフとの暮らしを考えている方、すでに一緒に暮らしている方にも、ウサギの気持ちに寄り添いながら日々のケアを楽しんでほしいと心から思います。

「小さな家族」との毎日が、かけがえのない時間になりますように。

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