「普通のハムスターじゃ物足りない」「珍しい種類を飼ってみたい」――そんなあなたにおすすめのハムスターを3種類ご紹介します。
この記事では、実際にブラックベアハムスター・ブルーサファイアハムスター・ヘアレスハムスター(スフィンクス)を飼育した友人の体験談を元に、特徴や飼育のコツ、性格や魅力を詳しく解説します。珍しいハムスターを知りたい方にピッタリの内容です!
1. ブラックベアハムスター:漆黒の毛並みと優しい性格のギャップが魅力
①友人Aさんの体験談
Aさんが飼っていたのは、全身が黒いゴールデンハムスターの一種「ブラックベアハムスター」の“クロちゃん”です。
②特徴と飼育ポイント
「クロちゃん」は全身が真っ黒で、光が当たるとツヤっと輝く被毛がとても魅力的で、まるでぬいぐるみのようです。初めて見たとき、「本当に動くの?」と思ってしまうほどでした。
飼育方法は、基本的にはゴールデンハムスターと同じです。彼女は60cm以上の広さの金網ケージに直径20cmの大径サイズの回し車や巣箱、かじり木などを揃え、温度管理にも気を配って育てています。エサはハムスター用のペレットを中心に、時々野菜やひまわりの種をおやつにしています。
「クロちゃん」の性格はとてもおおらかで、私にもよく懐きました。最初は私に少し警戒していましたが、たびたび行って、声をかけて手からエサをあげているうちに、今では手のひらの上でくつろいでくれるようになりました。
夜になるとケージの中を元気いっぱいに動き回る姿がとても愛らしく、毎日の癒しになっているそうです。
Aさんは、クロちゃんとの日々をこう語ります:
2. ブルーサファイアハムスター:神秘的な毛色に癒される、優しい小さな相棒
①友人Bさんの体験談
Bさんが飼っていたのは、ジャンガリアンの中でも青みがかったグレーの毛色を持つ「ブルーサファイアハムスター」の“ルル”。
②特徴と飼育ポイント
「ルル」は、ジャンガリアンハムスターの変種で、その名の通り青みがかった被毛がとても美しく、見ているだけで癒されます。
友人の部屋の自然光の中ではふんわりとした灰色に見えるのですが、夜にやわらかい間接照明の下で見ると、毛並みにうっすらと青い光沢が浮かび上がって、まるで小さな宝石のようでした。
ルルはとても穏やかな性格で、人懐っこい子でした。飼い始めて2〜3日目には、すでに手からエサを受け取ってくれるようになり、1週間もしないうちに手のひらに乗ってきて、毛づくろいを始めるようになったそうです。
最初のころはちょっと緊張していたようですが、毎日決まった時間に声をかけたり、同じエサを手渡ししたりすることで、少しずつ距離が縮まっていきました。
飼育環境は、標準的なジャンガリアンハムスターと同じでOKということです。Bさんは通気性のいいケージに、やわらかい紙製の床材を敷き、温度が安定するように夏は冷却プレート、冬はパネルヒーターを使っています。
ルルは回し車が大好きで、夜になるとカラカラとずっと走り続けているので、音が静かなタイプの回し車を選んでよかったと言っていました。
また、観察していると、ルルにはちょっとした「お気に入りの場所」があり、いつも決まった角でご飯を食べたり、巣箱の中で体を丸めて寝ていたりしています。小さな存在ですが、性格や習慣に個性があって、とても愛着が湧きますよ。
Bさんはルルとの生活をこう語ります:
ジャンガリアン系なので体は小さめ。ケージのすき間から逃げないように注意が必要なので、金網タイプではなく、水槽型ケージを使っていました。
また、冬にはジャンガリアン特有の「冬毛(白っぽくなる)」に変化することもあり、四季折々の変化も楽しめたとのこと。
3. ヘアレスハムスター(スフィンクスハムスター):見た目に驚くけれど、愛らしさ満点
①友人Cさんの体験談
Cさんは以前からハムスターが大好きで、何種類ものハムスターを飼育してきました。ある日、知人の紹介で「毛がまったく生えていない」ハムスターに出会い、一目惚れしたそうです。
②特徴と飼育ポイント
「ぴーちゃん」は、名前の通りまったく毛がないのが特徴。初めて見たときは「本当にハムスターなの!?」と驚きました。
その独特な見た目と、つるんとした肌の感触がなんとも愛らしく、すぐに家族の中心的存在になったそうです。「ぴーちゃん」には毛がないため、体温調節がとても苦手。Cさんは獣医さんにも相談したうえで、室温を常に25℃前後にキープするよう徹底していました。
特に冬場は油断するとすぐに体が冷えてしまうので、小型ヒーターをケージの外側に設置し、温度計と湿度計もセットで常にチェック。夜間も冷え込まないよう、ケージのまわりを毛布で覆うなどの工夫もしていました。
さらに、「ぴーちゃん」の肌は乾燥しやすいため、湿度管理も欠かせません。加湿器を使って、室内の湿度は常に50%前後をキープ。エアコンの風が直接当たらないようにケージの位置も調整し、肌に優しい環境づくりにとても気を遣っていました。飼育の難易度はやや高めですね。
皮膚が露出しているぶん、ダニなどの寄生虫トラブルが起こりにくいというメリットもありますが、一方で擦り傷や乾燥によるかゆみには注意が必要。Cさんは、床材にはやわらかい紙製を選び、巣材もふかふかの綿タイプを使用。
ある冬の日、「ぴーちゃん」が鼻先をちょっと擦りむいてしまったときには、すぐに床材をさらに柔らかいものに変えて、念のために病院でも診てもらったそうです。
それ以来、動きや肌の状態を毎日観察し、小さな変化にもすぐ気づけるようにしていたとのこと。「毎日のお世話は少し気をつかうけど、ぴーちゃんが手の上でウトウトしてくれると、本当に飼ってよかったなぁって思うんです」と、Cさんは嬉しそうに話してくれました。
ただし、ヘアレスハムスターは日本ではとても珍しく、病気や遺伝の弱さが出やすいことも。Cさんの「ぴーちゃん」も、1年半ほどで旅立ってしまいました。
4.まとめ:「個性派ハムスター」との暮らしは一生の思い出に
どの子も、見た目や性格に強い個性があり、「普通のハムスター」とはちょっと違う魅力にあふれています。
体験談を聞いて強く感じたのは、たとえ見た目が変わっていても、少し飼育が難しくても、そして短い命でも「どの子も、飼い主さんの深い愛情に応えてくれていた」ということ。その一匹との時間は、かけがえのない宝物になります。
あなたも、もし出会ったなら――「この子、ちょっと変わってるな」と思った子に、ぜひ一度目を向けてみてください。
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